釜石大観音仲見世再生の拠点 co-ba kamaishi marudai

プロジェクトについて
プロジェクトの概要を教えてください。
釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクトを推進する宮崎達也が、シェアオフィスco-ba kamaishi marudaiを運営。釜石再生に向けて、市内外のフリーランス、個人事業主が集まる拠点をつくりました。
昭和52年に始まった釜石大観音仲見世は20年ほどは時代の背景などもあり、とてもにぎわった商店街でした。しかし、その後の20年かけて少しづつ閉店していき、現在、店舗は1軒も営業していません。そんな仲見世のシャッターをあけるべく始まったのが、釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト。2015年からイベント開催、景観を改善するボランティアなどを行い、忘れられていた仲見世の魅力を発信してきました。
それでも、新しい店舗を誘致することは出来ず、2年が経過。そんな時、釜石市が移住×起業をコンセプトとした釜石ローカルベンチャー事業を立ち上げます。これを機に、プロジェクトはパートナーとして手を挙げ、代表である宮崎が自社の出資で釜石ローカルベンチャーの事務所となるシェアオフィス設立を決めました。プロジェクトの拠点でありながら、市内外のフリーランス、個人事業主が仲見世に集まることでコミュニティができ、その結果として、仲見世で出店する人も現れるなど、釜石大観音仲見世の再生につながると考えています。
空き店舗(旧マルダイ)の物件を購入し、DIYを交えてリノベーションをしたこの場所で、釜石のみならず全国のチャレンジする人と出会うきっかけをつくります。
プロジェクトが始まったきっかけは何でしたか?
東日本大震災があった1年後、釜石に移住しました。復興工事の建築設計を行っていましたが、被災した施設を再建したり、新しい建物を作るうちに、それだけでは復興にはならず、産業の再生の必要を強く感じるようになりました。釜石大観音や尾崎半島の観光推進、新しい産業をつくることに貢献したいと思い、イベントなどの活動をしていましたが、釜石大観音の門前町、仲見世商店街で起業をめざす人が集まる場所を作ろうと思いました。プロジェクトを始めるにあたって、どのような工夫をされましたか?

プロジェクトを始めるにあたって、大変だったこと・失敗談を教えてください。
カビと虫との闘いです。当たり前ですが、空き家になったことで、カビは蔓延り、虫の巣窟となっていました。それらを人間の住処に戻していくことが、予想外の大変さでした。起こった困難・問題をどのように乗り越えましたか?
具体的に様々なことを行いました。カビが生えていた部材の除去、殺虫剤の利用など。しかし感じているのは人間が利用することでカビがなくなり、虫の住処でなくなるということです。人が出入りするだけ、空気の入れ替えをするだけもカビや虫は徐々になくなります。物件との出会い
物件との出会いを教えてください。

どのような方法で物件を入手しましたか?
物件との出会いの通り、すでにオーナーを知っていたので直接お話しを持ちかけました。リノベーションのこだわりについて聞かせてください。
2つあります。一つは建物の歴史を引き継ぐことです。マルダイは元々お土産屋さんとして存在しました。残せるものとして、当時の商品を一部の残してます。また、名前をmarudaiと残してスタートしました。2つ目は、なるべく地域にお金が回るようにしたことです。リノベーションの部材として近隣の山火事で燃えた杉を一番最初に使いました。また、リノベーションの大半はDIYで行っておりますが業者を入れる場合には地域に会社にお願いをしました。プロジェクトがスタートしたことで、地域に変化はありましたか?
marudaiのリノベーションを通じて、たまたまかもしれませんが、商店街のほかの住民が家を直し始めたことです。周りが始めると自分も何か始めたくなるのなだと、嬉しい発見でもありました。今後、地域とつながる中で、どんな場所にしていきたいと考えていますか?

物件ギャラリー




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